Python / PyCharmをインストールする方法

WindowsでPyCharmを導入するには、JetBrainsの公式インストーラーを実行した後、Pythonプロジェクトとインタープリターを設定します。現在は統合製品として提供され、基本機能は無料で継続利用できます。IDEの導入とPythonの実行環境設定は別なので、プロジェクトが実際に動くところまで確認します。

製品構成と準備事項

PyCharmは編集・実行・デバッグを支援する統合開発環境(IDE:Integrated Development Environment)です。現在の製品案内では旧CommunityとProfessionalを統合し、付属する30日間のPro体験後も基本機能を無料で利用できると説明しています。追加機能の継続利用が必要ならPro契約を選びます。

以下はPyCharm 2026.2の公式文書に基づくWindowsとローカルプロジェクトの手順です。PCのx64・ARM64に合うインストーラーを選び、OS・メモリ・容量は公式システム要件で確認します。JetBrains Runtimeは付属するためJavaの別途導入は不要ですが、PythonコードにはPythonインタープリターが必要です。

既存のPython実行ファイルを使うか、Windowsのプロジェクト作成で提示されるPythonのダウンロードを利用します。組織やネットワークの制限がある場合は、許可された場所にPythonを用意して指定します。

公式インストーラーを実行

  1. JetBrainsのPyCharmダウンロードページからWindowsとPCのアーキテクチャに合うファイルを取得します。古いCommunity画面を基準に別エディションを探す必要はありません。
  2. .exeを実行し、導入先を確認します。変更する理由がなければ既定の場所を使います。
  3. 次の基準でオプションを選びます。すべてを有効にする必要はありません。
  4. 導入後、スタートメニューや選んだショートカットで起動します。規約・プライバシー画面は内容を読み、必須と任意の項目を区別します。

JetBrainsは複数バージョンの導入・更新・復帰にToolbox Appも推奨しています。公式インストール文書で単独導入との違いを確認し、管理方法をそろえると場所を混同しにくくなります。

インストールオプションの選び方

項目 役割 選ぶ場面
デスクトップショートカット IDE起動アイコンを追加 スタートメニューよりデスクトップが便利な場合
Open Folder as Project フォルダーの右クリックに開く操作を追加 エクスプローラーからよく開く場合
.pyの関連付け Pythonファイルを開くアプリを設定 ほかの編集ソフトよりPyCharmを使う場合
Add launchers dir to the PATH ターミナルからIDE実行器を検出 コマンドでIDEを開く場合

IDE実行器のPATH設定はPythonの導入やPythonコマンドの設定ではありません。.pyの関連付けも開くアプリを指定するだけで、プロジェクトのインタープリターは決めません。

新規プロジェクトと専用仮想環境

Pythonプロジェクトの作成ではソースの場所と実行環境を指定します。最初はWebフレームワークではなく通常のPythonプロジェクトで設定を減らします。

  1. 開始画面のNew Project、またはFile → New Projectを選びます。
  2. 文書フォルダー下のpython-practiceなど、書き込み可能な新しい場所を指定します。
  3. Project venvとPython versionを選びます。必要なら提示されるダウンロードを使うか、既存のPython実行ファイルを指定します。
  4. Createを押して完了を待ちます。プロジェクト直下に.venvが作られます。

仮想環境はプロジェクトごとにパッケージを分離します。既存環境ならCustom environmentからその実行ファイルを選び、新規作成で上書きしません。Windowsでは通常.venv\Scripts\python.exeです。

最初のPythonファイルを実行

  1. Project欄のルートを右クリックし、New → Python Fileでhello.pyを作ります。自動生成のサンプルを置き換えても構いません。
  2. 次の完全なコードを保存します。
def total_price(price, quantity):
    return price * quantity

print("Hello, PyCharm!")
print(total_price(20, 7))
  1. 編集画面を右クリックしてRun 'hello'を選びます。Windowsの既定キーマップではCtrl+Shift+F10で現在のファイルも実行できます。
  2. Run欄に次の2行が表示され、エラーなく終了することを確認します。
Hello, PyCharm!
140

メニュー操作は最初のプロジェクト実行文書に基づきます。名称やキーは版・キーマップ・表示言語で異なる場合があります。Python例の出力はPython 3.12.14で確認したもので、すべての導入画面を実地確認した記録ではありません。

インタープリターやパッケージが合わない場合

IDEを導入してもインタープリターがなければ動きません。Settings → Python → Interpreterを確認します。WindowsではCtrl+Alt+Sで設定を開けます。必要ならAdd Interpreter → Add Local Interpreterで新規環境や既存実行ファイルを指定します。詳細はインタープリター設定を参照してください。

  • Invalid environment:実行ファイルの存在とPython版の対応を確認します。
  • ModuleNotFoundError:パッケージの導入先とプロジェクトのPythonが同じか確認します。IDE再導入より先に環境を調べます。
  • 別のファイルが動く:実行構成と対象スクリプトを確認し、目的のファイルの右クリックから実行します。
  • 環境作成の失敗:書き込み権限、基本Pythonの場所、通信を確認します。原因を調べずにIDE全体を管理者起動することを基本対処にしません。

元に戻す・削除する方法

Toolbox導入なら該当インスタンスのバージョン管理やUninstallを使います。単独導入ならWindows設定のアプリ一覧からPyCharmを削除します。場所と残る設定は公式削除手順を参照します。

IDE削除とソース削除は別です。コードと必要な設定を先にバックアップし、再利用する設定・仮想環境・ソースを区別します。設定フォルダーも整理する場合は、中身を確認して対象バージョンの場所だけを扱います。